いきなりですが、スナップエンドウ。
サラダ提案していませんか???
あるいは新玉ねぎ、新じゃがいもと同じ平台に終わりにしてないですか???
またはウドやそら豆、菜の花と一緒に春野菜売場として固定していませんか???
キツイ言葉を使いますが、ハッキリ言って思考停止です。
普通のことを普通にやってるだけ。あるいは指示されたことをそのままやってるだけ。
あなたが青果の正社員だったら、社員の仕事じゃない。
指示されたものを指示された場所に並べるのはアルバイトさんの仕事です。
「あなたのお給料バイトと同じ額にしますよ?」って言われたら嫌ですよね?
でも、同一労働同一賃金が推奨されはじめた今、
あなたは社員としての仕事をしていると胸を張って言えますか??
前置きが長くなってすみません。熱が入ってしまいました。
どうも、こんにちわ。てつじ(@ngttj_F_corgi)です。
僕はスーパーの青果社員をしていた時、スナップエンドウの週間売上で前年比2000%を達成したことがあります。
スナップエンドウって結構手間かかりますよね?
まず段ボールで入荷したものをパック詰めする。それで売れ残ったものをパックをひっくり返したり横から見たりしながら時間をかけて鮮度チェックする。
うーん、、、二度手間ですね。。。あまりチャレンジしたくならない気持ち、よくわかります。
ただね、鮮度チェックをする間もないほど回転させて売ってしまえばいいんです!
では、どのように売上を向上させたのか?をお伝えしようと思います。
そしてこの記事から、自らのアクションで売り上げ向上やロス改善をする方法を学んでいただければ、社員としてふさわしい仕事をしていると胸を張れるようになっていただけます。
あまり知られていない!スナップエンドウは炒めがうまい!!
冒頭でも述べましたが。あまり提案している売場を見かけないので。
スナップエンドウは炒め物がおいしいんです!!大事なことなので2度言いました!!!
やり方は簡単。
- スナップエンドウを洗い、筋をとる
- オリーブオイルをよく絡め、両面に焼き目がつくくらいまでじっくり炒める(強火はNG)
- 軽く塩コショウを振る
ね?簡単でしょう??
本当に知られていないの悲しいのですが、スナップエンドウはじっくり炒めることで
驚くほどに甘みが強くなるんです。ぜひためしてみてください。
箸が止まらなくなりますよ!そしてお客様に提案していってくださいね。
特に今回オススメしたいものはアヒージョ提案です。
青果コーナーで見たことないでしょうか?
自分でリンク貼っておいてなんですが、まずは1パックあたり100円ほどで
買えて2食分になるので、そちらを買ってみることをお勧めします。
満足いただけたら、まとめ買いしてもいいかもしれません。
きのこがおいしい!って書いてありますが、1年中、さまざまな食材で作れます。
おかずに困らない!ただ、少し辛いので分量よりも具材多めに作ってみることをお勧めします。
それはさておき、今回の記事ではアヒージョを売ることを推したいワケではないんです。
仲間とともに勝利(売上)をつかめ!他部門の旬を知ろう!
春はスナップエンドウや新たまねぎなど、この時期しか食べれない旬の野菜がありますよね。
当たり前ですが、旬があるのは野菜だけではありません。
鮮魚も季節によって、品揃えやおいしいものが変わります。
春なら、アサリ・ホタルイカ・わかめ・かつおあたりですね。
せっかくなので、鮮魚の旬の食材も絡めてメニュー提案してみましょうよ。
僕がスナップエンドウを前年比2000%売った時は
「ホタルイカとスナップエンドウの春アヒージョ」として売り込みました。
材料はアヒージョの基の分量分の野菜とホタルイカを用意します。
今回はミニトマトとカシューナッツを足しています。(ちなみにトマトも今がおいしい時期です。夏じゃないんです!)
こちらが完成した春アヒージョ。盛り付け下手くそですみません。。。
もうちょっとうまく盛りましょう。。。ドライパセリを散らしてもいいですね。
さてさて、お料理ブログではないので料理についてはこれ以上は割愛して。
実際に自分で作ってみると、お客様に作り方をお話できますし、売り場づくりも
イメージしやすいと思います。特設組んでアヒージョの素とオリーブオイルを並べれば
それでメニュー提案になります。
ただ、この時注意してほしいことと、もう一歩踏み込んでほしいことがあります。
【!】注意してほしいこと
- ホタルイカの売り込みを鮮魚部門に相談・共有する
- オリーブオイルを特設陳列することを店長または加工食品部門に相談する
上記2点は特設でメニュー提案を仕掛けた場合、鮮魚や加工食品部門で品切れが発生してしまう可能性があるためです。
必ず、特設で仕掛ける日を共有しましょう。可能なら鮮魚の平台にも少しスナップエンドウとアヒージョの素・オリーブオイルを置かせてもらえるとさらに売上アップが見込めますね。
【!】もう一歩踏み込んでほしいこと
- クッキングコーナーで試食を出してもらう
- コトPOPを書く
- 店内放送で試食できる旨をお客様に案内する
ここまでできれば素晴らしいですね。クッキングはいつ何作るか決まっていることもあるので、
ここも実行予定日を相談しましょう。鮮魚・加工食品・クッキングと3部門と歩幅を合わせる必要があります。
僕はさらに先ほどの写真を添えて、簡単な作り方を書いたコトPOPを書きました。
具体的にどんな料理ができあがって、どういう手順で作ればいいのか明確になることで、お客様も食卓に並ぶイメージがわきやすくなります。慣れるまで難しいかもしれませんが、コトPOPはチャレンジする価値があります。無人で販促してくれます。
コトPOPが書けなくても、店内放送ならだれでもできますよね?
試食販売している旨をお客様にアナウンスしましょう。もちろんタイミングはできあがりがいいので、クッキングに相談した上で放送してください。
アツアツの出来立てをお客様に食べてもらいましょう。
コレで売れないってことはまずないと思います。
積極的なメニュー提案で得られるもの
定番の商材をそのまま売らずに、メニュー提案することで得られるものがあります。
- 提案力
- 交渉力
- お客様と他部門からの信頼
まずは提案力ですが、残念ながら青果の売り場を見ていて思うのですが、積極的にメニュー提案をしている売場ってそれほど多くはないんですよね。
もちろん「炒め野菜」「サラダ野菜」「煮物野菜」といったように用途ごとにコーナー化はされている(それすらしていないところもありますが。。。)のですが、それって結局決められた通りに並べているだけですよね。冒頭でも述べましたが、指示された仕事をこなすだけというのは社員の仕事ではないです。
食品スーパーのすごく面白いところだと思うことがあるのですが、自分のアクションがすぐ結果になって帰ってくることです。「この提案はウケた」「今回はダメだった」色々あるとは思いますが、すぐに売上という数字にフィードバックされるため、PDCAサイクルを回しやすいのです。
そうやって様々な売り方を試すことによって引き出しが増えていきます。引き出しが増えればどんどん売上を作っていけます。あなたが歳をとって陳列スピードがおそくなってしまっても、自分で陳列しないでアルバイトさんに陳列を頼めば、売上は伸ばしていけるんです。一生の武器です。
さて、今回ホタルイカやオリーブオイルを使うために鮮魚や加工食品に協力をお願いしましたね。
クッキングコーナーの力も借りています。
どうしたら協力してもらえるのか?考える必要が出てきます。相手も自分の仕事があってその中で助けてもらうわけですから。
そのためには日ごろから関係をよくしておく、売り込みによって相手の部門の売上にも寄与できるなどメリットを提示しておく、チャレンジすることで上司からの評価もよくなる(下心全開ですが)、など協力してもらえるための工夫をしましょう。
大体の仕事は誰かに協力をしてもらわなければ前に進みません。たとえ、今のあなたの仕事が一人で完結するようなものだったとしても、協力を得られることによって売上が伸びるのなら、そのための手法を身に着けておいて損はありません。
最後に他部門やお客様からの信頼についてですが、まずは他部門からは「売り込むための努力をする人」との評価が得られます。そして、他の食材の旬の情報やや意外な食べ方について情報を共有してもらえるようになることがあります。ここでも自分の引き出しが増えるわけですね。
更にまた部門コラボのチャンスをもらえる可能性が出てきます。他部門の人だって売上伸ばしたいですから。店の入り口の青果がお店全体をひっぱっていってやるんです。
また、お客様からは「ここのお店にくれば面白い料理の情報を得られる」「あの店員さんに聞いてみれば食べ方がわかる」といった信頼獲得につながります。
ここは他社との大きな差別化になります。ぶっちゃけスーパーもあちこちにあって、どこにいってもそこまで値段が変わらないので、「特売によってその日行く店を変えるかな」くらいの感覚でお客様はいます。
または、「家から近いからこのお店」「帰りがけに寄れるからこのお店」くらいで選んでいます。
安売りをすれば利益が落ち、経営が苦しくなります。いいことありません。
かといって店舗単位で品質を劇的に良くすることができるかというとそうでもありません。
それならば、あなたができる最大限の価値提供をすることでお客様をがっちりつかみましょう。
まとめ
今回はスナップエンドウの売り方を絡めてメニュー提案について熱く語りました。
お客様が知らない食べ方を提案できるということは大きな強みになります。
また、他部門の旬を知ることで、自身のメニュー提案の幅が拡がります。
春だったら他にもカツオ&新たまねぎでサラダやカルパッチョ、アサリと春キャベツもアヒージョで提案できますね。
メニュー提案自体も、いくつかやっているとどうしたらおいしく作れるのか、ざっくりとしたルールがわかってきます。そうすれば大体の食材を売り込みやすくなります。
まずは旬の野菜を買って食べて味を知るところから始めてみましょう。
しっかりとメニュー提案が身に着けば、売りにくくてロスになっていた野菜の回転を速めることが可能になります。
また、他部門に協力をあおぐ、店内放送などは本来誰にでもできることです。
売場に在庫を並べて満足、ではなく、できることはなんでもやってみましょう。
失敗することもあるかもしれませんが、失敗の理由を追求して改善していけば大きな武器になります。
会社にとって価値ある社員になれるよう、日々試行錯誤していきましょう。
長い文章になりましたが、読んでいただいてありがとうございました。
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