こんにちわ。てつじ(@ngttj_F_corgi)です。
3月も中旬になり、大分暖かくなってきましたね。
青果売り場にもスナップエンドウや新玉ねぎ、新じゃがいもといった春野菜が並び、
食卓にも本格的に春がやってきたことを実感するようになってきました。
ところで、私はスーパーの青果を7年近く経験していたのですが、
お恥ずかしいことに、ニラの旬が春だと知ったのはつい最近のこと。
鍋提案とかで冬が旬なのかと思っていました。。。
(冬も旬みたいですが、やはり3月~5月が旬のようです)
これはゆゆしき事態だと思いました!我ながらショックです!
そこでスーパーを数件回ってみたのですが、特売を除いて
ニラを売り込んでいるスーパーは見かけなかったのです!
もしかしてスーパーの店員さんも今がニラの販売チャンスだと
知らないのでは・・・?
「ニラなんて一年中あるし、他の春野菜を売り込むべき。」
という風に考えているのかもしれません。
というか僕はそう考えていましたw
僕はもうスーパーを退職してしまいましたが、ニラが旬だと
知っていたなら売り込んでいました。
今回の記事では、僕だったらこうやってニラを売り込むという
ことを書いてみます。
ニラの選び方と栄養
まずは基礎知識からです。
ニラには花ニラや黄ニラなど、変わり種が存在しますが、ここでは割愛します。
通常あまり出回らないので。
普段みなさんがよく見かける、緑のあのニラについてのみ記述します。
★選び方のポイント★
お客様目線の選び方のポイントとしては下記を意識してもらうよう、
POPなどで案内しましょう。
- 葉につやがあってみずみずしい緑色
- 葉先にしおれや枯れがない
- 葉の幅が広くて肉厚
- 茎の切り口に腐りや枯れがない
加えて鮮度チェックをする際は、葉と葉の間にとろけ(黒っぽく変色し、うるんでる)
がないことも確認するようにしましょう。
★ニラの栄養★
カロテン・ビタミンC・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンK・硫化アリルなど豊富な栄養を
含んでいます。
なかでも注目したいのが硫化アリル。
ニラの他にはねぎやニンニクにも含まれています。
今回ニラを推したいと思った理由の一つとしてこの硫化アリルがあります。
ニラを推す3つの理由。気温差&免疫強化&疲労回復
春は朝晩の気温差が激しい季節。
朝晩の気温は一桁で、お昼には20度超えることもよくあります。
気温差によって疲れやすくなったり、食欲不振に陥ったりすることがありますよね。
そこで強い味方になるのが、先ほど触れた硫化アリル。
硫化アリルは疲労回復に効くといわれているビタミンB1の吸収を助けてくれます。
また、自律神経を刺激して、新陳代謝を活発にする効果もあります。
他にも抗菌作用や消化吸収を助ける効果もあることから、おなかの調子が悪い時もオススメ。
免疫力の向上にも効果が期待されます。
なるほどレバニラがスタミナメニューの鉄板と言われる理由も納得ですよね。
レバーだけじゃなく相方のニラもすごいヤツだったんです。
そんなわけで体調を崩しやすいこの季節(花粉症の人はそれだけで疲れやすいかも。。。)。
お客様にニラの力で少しでも疲労に抗う力を得てもらうべく、ぜひニラを推していきましょう。
メニュー提案としては、気温差のある春は炒め物がオススメですが、旬のニラの柔らかさを
活かしたおひたしもいいですね。
以前、九州料理の居酒屋で食べた「ニラかまたま」というメニューもおいしいです。
1分くらいさっとゆでたにらを5cmくらいで切りそろえて卵黄を乗せてだし醤油などを
かけるお手軽メニューなので、ぜひ試してみてください。
ニラの売り方。売上を+α。メンテナンスを簡単に。
とはいえ、「春野菜の売り場で売場埋まってるし、平台はほかの野菜で埋まってるよ。。。」
という声が聞こえてきそうです。
大丈夫です。無理に売場を変える必要はありません。
定番冷蔵ケース下段でフェイスを拡大しましょう。
または、特売時には春キャベツや新たまねぎと合わせてガッツリ炒め物提案もいいアリです。
定番で売り込み時はコトPOPも忘れずに。ニラの旬が今であり、一番おいしい時期であることを
アピールしていきましょう。値段で訴求するのではなく、商品そのものの価値を押し出すのです。
売り手側の話で言えば、定番価格で売れば一番利益になりますしね。
また、定番のみで管理しておけば、メンテナンスも楽です。
平台などにダブル陳列するとどうしてもあちこち補充・鮮度チェックをする手間が発生します。
通常価格の時は無理に平台にもっていかないで、他の春野菜をしっかり売っていきましょう。
特売時に関しては定番の売り場も残しておきましょう。
定番に売場が残っていれば、万が一「予想よりも売れて品切れしてしまうー!!」といった
危機を、特設の売り場を他のキャベツやたまねぎを残して、定番のみで売ることで品切れを
防げます。
ただし、キャベツたまねぎのみでは味気ないので、他に炒め物で提案できる野菜や、
サラダで提案できる野菜があれば、そちらで売場を作り直しましょう。
僕のオススメは、実は春がおいしい時期のトマトを入れてサラダ提案に変更です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今が旬で一番おいしく、疲労回復や免疫強化に一役買ってくれるニラ。
売り込まない理由なくないですか!?
定番でコンスタントに売上&利益を稼ぎつつ、特売時は特設で猛アピール。
ぜひともニラの魅力をアピールし、売上に繋げていってくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント